東日本大震災から今年で10年。　
この10年間、みなさんそれぞれが、あの未曽有の災害から復活しようとがんばってきたと思います。
福島県に生きるアーティスト、福島が故郷のアーティストたちもまた、10年前の東日本大震災の時に故郷のために何ができるのかを真剣に考え、行動を起こしてきました。
そういう意味では、福島のアーティストは世界と比べても非常にエネルギーの高い優秀な芸術家であると思っています。
また、この時代に、この地に、生まれた子どもたちももまた、特別なエネルギーのかたまりであると感じます。　
その可能性を育て、彼らが大人になったときに、「ああ、福島に生まれてよかったな」と心から言えるような社会を作ることが、今この福島に「大人として」生きている私たちの使命であるとも考えています。
今回は、そんな福島のアーティストと、子どもたち、そして、福島市民の皆さんの作品を「福島市おもてなしフェンス」にたくさん使用します。
福島に来る選手たちや、見にきてくださる方々にも、ここ「福島」でキラキラと輝く子どもとアーティストたち、福島市民のエネルギーに触れることで、勝負に勝っても負けても、チャレンジするということの勇気を与えることができると思います。
それが、私たち福島市民の、最大の「おもてなし」であると考えています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　福島市在住アーティスト　あきばたまみ